ミカンに多く含まれているβ-クリプトキサンチンの摂取量が多いと骨粗しょう症になりにくいと、農研機構果樹研究所の杉浦実上席研究員らの研究グループが発表しました。
静岡県浜松市の旧三ケ日町の住民699人を対象に、骨密度とβ-クリプトキサンチンなどのカロテノイドや、果物・野菜の摂取量との関連を調査した結果、ミカンを多く摂取している女性ほどβ-クリプトキサンチンの血中濃度が高く、閉経後の骨密度の低下が起きにくいことが分かりました。一方、β-クリプトキサンチン以外のカロテノイドや野菜の摂取量と骨密度との間には、こうした関連性は認められませんでした。
骨密度が低下すると骨粗しょう症の発症リスクが高まります。そのため、β-クリプトキサンチンを多く含むミカンを食べると骨粗しょう症の予防に効果があると研究者らは述べています。
発表の詳細は下記のサイトで読めます。
http://www.fruit.affrc.go.jp/announcements/
kisya/H19/09_28/mikkabi.html