モモやクリは3年目に、カキは8年目に花が咲き実がなり始めるという諺です。このあとに、ナシの18年(または16年、13年)、ユズの30年(または18年、13年)などと、地方で少しづつ異なります。
モモやクリなど果樹に限らず植物は、大きく二つの発育期に分けられます。花や実がなる前を幼若期、後を成熟期といいます。従って、モモやクリに比べてカキやナシ、ユズなどは幼若期が長く、なかなか実がなりません。
幼若期の長さは、果樹の種類による違いだけではなく、同じ品種でも実生の樹が最も幼若期が長く、樹齢を経るに従い幼若期が短くなります。農研機構果樹研究所ではリンゴなどから幼若期を短くする遺伝子を発見しています。
果物&健康N8WS Vol.215