8.2.08

紀州ミカン

紀州ミカンの原生地は中国とされています。垂仁天皇の命により田道間守(たじまもり)が持ち帰った「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」はタチバナとされていますが、田中長三郞はダイダイとし、牧野富太郎は小ミカン(紀州ミカン)としています。

紀州ミカンは海流の関係で中国南部と往来のあった九州西岸に伝わり古くから栽培され、そこから各地に広まったと考えられています。

和歌山県有田地方には天正2年(1574)に肥後の八代から苗木が導入されたのが始まりとされています。寛永11年(1634)には有田から江戸に出荷され、品質が優れていたことから出荷量が増加し、特産品として紀州ミカンが成立しました。


果物&健康NEWS Vol.183