干し柿の歴史は古く、少なくとも平安時代には作られていたと考えられています。干し柿は半乾きの「あんぽ柿」と乾燥の進んだ「ころ柿(枯露柿)」があります。干し柿を巻いて固めたものは巻柿と呼ばれています。
干し柿は渋柿の皮をむき、雨に当たらないようにして乾燥させます。3~4週間して、やわらかくなり渋が抜け柿色となったものがあんぽ柿です。この干し柿のことを福島県伊達郡周辺の人たちは最初「天(あま)の干し柿」と呼んでいましたが、いつしか訛って「あんぽ柿」となったとされています。
ころ柿は、表面が白くなるまで乾燥させたものです。表面の白い粉は果実の中に含まれていたブドウ糖と果糖です。
果物&健康NEWS Vol.187