アントシアンは、ブルーベリーやイチゴ、ブドウなどに含まれている色素成分で、赤色や紫色を呈します。アントシアンのうち糖をもたない遊離のアントシアンをアントシアニジンと呼び、糖をもつものをアントシアニンといいます。天然の状態では遊離のアントシアニジンで存在することはまれで、糖と結合したアントシアニンが一般的です。
アントシアンは、オキソニウム構造をもつフラボノイドの一種です。通常2価の酸素が3価となっているオキソニウム(R2 O+)はアントシアンの色と関係しています。アントシアンはその構造にA環とB環を含みますがB環の構造の違いによりペラルゴニジン系など、いくつかの系統に分けられます。
果物&健康NEWS Vol.195