3.10.08

セイヨウナシの来歴

 セイヨウナシの原生地はヨーロッパ中央部から地中海沿岸地域と考えられています。セイヨウナシの品種改良は主にフランスなどで行われました。

 我が国で栽培されているセイヨウナシはヨーロッパから導入されたものが主体です。導入品種は100種類以上と考えられています。我が国に初めて導入されたのは明治初期と考えられています。当時、全国各地で試作栽培されました。その結果、木の特性などから北日本、山形県などが立地条件として優れていることが分かりました。

 そのため、こうした地域でセイヨウナシの栽培が勧められましたが、第二次世界大戦時に伐採され栽培面積が激減してしまいました。戦後、加工品の需要が多くなり、栽培技術も向上するなどから栽培面積が再び増加しました。







果物&健康N8WS Vol.217