2.10.08

三内丸山遺跡とクリ

 クリは大昔から日本人に食べられていました。縄文時代の遺跡である青森市の「三内丸山遺跡」(約5500年前)では大量のクリ果実の痕跡が見つかっています。

 縄文時代の三内丸山遺跡には大規模なクリ栽培の跡があることから、そのころ食べられていたクリは野生種ばかりではなかったと考えられています。クリは良質なデンプンに富み、長期保存が可能なので古くから日本の食生活・食文化の形成に深く関わっていました。

 縄文前期・中期には現在の気温と比べて、平均気温で2度ほど高いと考えられています。そのため、温暖であった東北地方が文化の一大中心地であったと考えられています。







果物&健康N8WS Vol.220