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11.4.08

「清見」と「アンコール」の子供達

新しい品種を育成するためにはどの親を選ぶかが重要で、カンキツでは「清見」が多く使われています。「清見」は日本で育成された最初のタンゴール(ミカン類とスイートオレンジの雑種の総称)です。

一方、アメリカで育成された「アンコール」は糖度が高く、味が濃厚で高品質な品種ですが、種の多いのと食べにくい欠点があります。

そこで、農研機構果樹研究所では「清見」と「アンコール」を親として新しい品種の育成を行いました。その中から、「せとか」、「麗紅」などが生まれました。「せとか」は、食べやすく、ジューシーで美味しいと好評です。


果物&健康NEWS Vol.192

21.3.08

タンゴールとタンゼロ

しばしば、「日本食品標準成分表に「清見」や「セミノール」の成分値がない」との問い合わせがあります。「清見」はタンゴールとして、「セミノール」はタンゼロとして、成分値が記載されています。それぞれの項目の備考欄に記載がありますが分かりにくいかも知れません。

タンゴールとはミカン類とオレンジ類の雑種の総称です。タンカン、イヨカン、「清見」、「不知火(デコポン)」、「せとか」などがあります。従って、清見オレンジは誤りで、清見タンゴールです。

タンゼロはミカン類とブンタン又はグレープフルーツとの雑種の総称です。「セミノール」、「スイートスプリング」、「サマーフレッシュ」などがあります。

果物&健康NEWS Vol.189

22.2.08

マンダリン

マンダリンはカンキツ属の中で、果皮がはぎやすい果実をもつ一群の総称で、「ミカン類」と同義です。

マンダリンには、ウンシュウミカン、紀州ミカン、コウジ、シィクワシャ、クネンボ、島ミカンなどがあります。原生地はインド北東部のアッサム周辺地域と考えられています。

マンダリンの名称は、中国清朝の「官吏(マンダリン)」の服と果実の色が同じであることに由来するといわれています。

マンダリンの耐寒性は、カンキツ類の中で、カラタチ、キンカン、ユズについで強く、その中でもウンシュウミカンは強い部類に入ります。


果物&健康NEWS Vol.185

28.1.08

イヨカン

イヨカンは、伊予の国、愛媛県の特産品として知られていますが、発見されたのは、山口県阿武郡東分村の中村正路氏の園です。最初は「穴門蜜柑」と呼ばれていました。

明治22年に松山市の三好保徳氏が、原木を購入し愛媛県に導入し、みずから増殖普及を行いました。そのため、松山市周辺に産地が形成され、伊予蜜柑(イヨミカン)として出荷されました。しかし、愛媛県産の温州ミカンと混同を避けるため、昭和5年に伊予柑(イヨカン)と改められました。

イヨカンには200g中にビタミンCが70mg、β-クリプトキサンチンが540μg、疲労回復に効果的なビタミンB1が0.12mgと豊富に含まれています。


果物&健康NEWS Vol.181

25.12.07

ダイダイ

 ダイダイは、インド東北部のアッサムを中心とした地域が原産地です。日本へは、中国から伝来しました。

 「古事記」、「日本書紀」に、垂仁天皇の命により田道間守(たじまもり)が「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」を持ち帰ったと記されています。「非時香菓」は、常に結実して、香気が優れている果実の意味でダイダイの特性に合致することなどから、田中長三郞博士はダイダイであるとしています。ただし、これにはコミカン説やタチバナ説などの異説があります。

 原産地から西方に伝搬したのがサワーオレンジです。サワーオレンジの果実はマーマーレード、花は香水の原料、樹は街路樹に利用されています。





果物&健康NEWS Vol.179

7.12.07

シィクワシャー

 シィクワシャーは、我が国の南西諸島から台湾にかけて野生しているタチバナに似たマンダリンです。特有の芳香と食味があり、料理や生食・ジュースに利用されています。

 別名にシークヮーサー、ヤブタチバナ、クニブ、ヒラミレモンなどがあります。シィクワシャーとされたのはカンキツ分類の権威、故田中長三郎博士が1926年に「植物研究雑誌」に報告したことによります。

 最近の研究からシィクワシャーの果実にガン予防などに有効なフラボノイドの一種であるノビレチン、リュウマチ予防に関わるタンゲレチンが多く含まれていることが分かり、注目されています。


果物&健康NEWS Vol.177 
 

30.11.07

ブンタン

 ブンタン(文旦)の学名は、Citrus grandisで、ブンタンは、ザボン、ボンタンなどの別名があります。果実は品種により異なりますが400g~2kgとかなり大きいのが特徴で、ビタミンCが100g中に45mgと豊富です。白肉品種と紅肉品種があります。

 ブンタンはマレー半島からインドネシアが原産と考えられています。我が国へは、江戸時代に南方から果実で持ち込まれました。ブンタン(文旦)の名は中国語に由来し、ザボンの名はポルトガル・スペイン語のZamboaの転訛語と考えられています。


果物&健康NEWS Vol.176 

22.11.07

カボス

 カボス(異名:香橙、カボスユ、本カボス、シャンス)の正確な起源ははっきりしていませんが、約300年前には現大分県で栽培されていたようです。

 大分県臼杵市字乙見には元禄8年(1695)に稲葉藩在住の医師が、苗木か種子か不明ですが、京都からスダチを持ち帰って植えたと伝えられています。現在も樹齢100年以上の古木が臼杵市に多く残っています。

 カボスは、ユズ、スダチと並ぶ我が国の主要な香酸カンキツです。香酸カンキツとは食酢等に用いられるカンキツの便宜上のグループ名です。


果物&健康NEWS Vol.175 

31.8.07

スダチ

 スダチは徳島県特産のミカン科ユズ類の香酸カンキツで、独特な香気と酸味に特徴があります。スダチは酢橘、酸橘とも表記されます。成熟すると果皮は橙黄色、果肉は淡黄色で多汁ですが、通常は未熟果(緑色果)を利用します。

 果汁は刺身、焼き魚、鍋物などの調味として利用されています。果汁中にはビタミンCが40mgと豊富に含まれています。

 果皮はすり下ろして薬味として用います。果皮には抗酸化ビタミンが豊富です。100g当たりα-カロテンが360μg、β-カロテンが330μg、ビタミンEが5.2mg、ビタミンCが110mg含まれています。







果物&健康NEWS Vol.164

25.5.07

今が旬の日向夏(ヒュウガナツ)

 すっきりとした甘味の「日向夏」は、今が旬で食べ頃です。「日向夏」には、日向夏蜜柑、ニューサマーオレンジ、小夏蜜柑、土佐小夏などの別名があります。

 「日向夏」は、文政の頃(1818-1829年)に宮崎県赤江町(現:宮崎市)で発生した偶発実生といわれています。明治20年に日向夏蜜柑と命名されました。親は不明ですが、ユズが関係していると考えられています。

 皮をむいて普通に食べても良いのですが、ナイフで果皮の外側をむき、白いアルベドの部分を付けたままで食べると格別の風味があります。









果物&健康NEWS Vol.152