モモな古来から薬用として使われています。未熟のモモを干したものは碧桃干(ピータオカン)、モモの種は桃仁(タオレン)といいます。
最近、モモの抽出物の中にアルツハイマー病と関係するアセチルコリンエステラーゼ阻害物質が含まれていると報告されました。
アルツハイマー病の発症には神経伝達物質が関与しています。その1つにアセチルコリンがあり、アルツハイマー病ではアセチルコリンの分解が進んでいることが知られています。
そのため、アセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼの働きを妨げると症状が改善されると考えられています。
まだ、研究初期のデータなので何とも分かりませんが興味深い論文です。
【文献】
Suh, S. J. et al.: Pharmacological characterization of orally active cholinesterase inhibitory activity of Prunus persica L. Batsch in rats. J. Mol. Neurosci., 29: 101-107. (2006)
果物&健康NEWS Vol.154